以前の私は上司の頼みごとに、二つ返事で「はい」と言っていました。
上司に嫌われるのが怖かったし、何でもこなせる方が評価してもらえると思っていたからです。
確かに「何でも器用にこなせる便利な人」という立ち位置にはなれたし、それなりに評価もしてもらえていました。
しかし仕事の振り方は雑になり、
「これは上司がやるべき仕事では」
「これは〇〇さんの担当なのに」と、小さな不満を感じるようになりました。
作業量は定時内に収まっているし、給料ももらっている。
そう言い聞かせて、不満に蓋をしていました。
転機になったミス
ある日、上司とA君が前々から進めていた仕事で、私がミスをしました。
報告書とりまとめの段階でA君が他現場で手が離せなくなり、痺れを切らした上司が私に依頼してきました。私は報告書を作り上司に事前確認をとった上で、先方に提出しました。
後から上司に「写真は白黒にしなければいけなかった」と注意されました。
事前確認していたのに、細かい指示は受けていなかった。
腑に落ちませんでしたが、再発防止のために内省しました。
「確認をもっと細かくすべきだったか」
「確認のときに念を押すべきだったか」
考えていくうちに気づきました。問題は仕事の進め方ではなく、仕事の受け方だった。
もともと上司とA君で進めていた仕事です。第三者の私が作った報告書より、A君が作った方が質は高いはずです。最初から断るか、サポートに徹するべきでした。
断ってみたら、どうなったか
この失敗を受けて、同じような状況で勇気を出して断ってみました。
ポイントは単に断るのではなく、代案をセットで伝えることです。
①優先度で断る
「今急ぎの仕事を抱えているので、後でもよければ対応できます」
②質の話にする
「私より〇〇さんの方が詳しいので、いい資料ができると思います」
「私の担当外なので質が下がります。時間をいただければ対応できます」
③主導権を相手に渡す
「メインは難しいですが、サポートならできます」
代案を出すことで、相手にワンクッション考える余地が生まれます。一方的に断られるわけではないので角も立ちにくい。結果として、上司自身も仕事の振り方を見直すきっかけになります。
私の上司も徐々に変わりました。誰かの代役として私を使うことが減り、私の仕事量を確認してから依頼してくれるようになりました。
以前は「便利な召使い」としての評価でしたが、今は一人のビジネスマンとして見てもらえていると感じています。
断ることは、相手のためにもなる。 代案を用意して、判断を相手に委ねる。
それだけで、仕事の関係性は変わります。
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